なすび

7月31日(火)
「茄子」は なす?なすび?
夏野菜の一つ「茄子」。「なす」と「なすび」のどちらで呼びますか?実は歴史的には「なすび」の言い方のほうが古いのです。平安時代に書かれた、日本最古の植物についての書物『本草和名』には、【茄子、和名奈須比】とあり、元は「奈須比(なすび)」と呼んでいたことがわかります。語源は、夏においしい野菜の意味の「夏味(なつみ)」が「なすび」に変化したという説や、真ん中が酸っぱい実だから「中酸実(なかすみ)」、これが略されたという説などがあるようです。一方「なす」は、室町時代の宮中に使えた女性たちの女房ことばです。この「なす」という言い方が広まって一般的になったのです。さて、「なす」と「なすび」。実は呼び方に東西の差があるようです。およそ40年前に国立国語研究所が行った調査では、西日本を中心に「なすび」を使うという結果でした。「西のなすび」「東のなす」なのですね。この違いは江戸時代から既にあり、江戸後期の風俗を記した『守貞漫稿』に【茄子鴫焼 京阪にては なすびのでんがくと云 江戸にては なすのしぎやきと云】と書かれています。さて「茄子」の使われていることわざ、『秋なす(び)は嫁に食わすな』。どうしてこう言うのかは、諸説あるようです。1.秋茄子は夏のものよりおいしいので、お嫁さんに食べさせるのはもったいない、という説。2.茄子は身体を冷やすのでお嫁さんの身体を気遣ったもの、という説。また、3.忌みことばで“ねずみ”を「嫁が君」といい、“秋茄子はねずみに食わせるな”という意味だと言う説などあるようです。夏野菜、おいしく食べて暑い夏を乗り切りたいですね。 (NHKより)
by kyotoyasai2005 | 2007-08-02 11:38 | Comments(0)
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